ガブリエル・メディナ、フランスに続きリップカール・プロも制す!

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そしてタイトルレースの行方は最終戦のパイプラインへ

WSLのCTツアー第10戦リップカール・プロ・ポルトガルにてガブリエル・メディナ(BRA)がジュリアン・ウィルソン(AUS)を抑えて優勝した。この二人のファイナルでの対決は2012年のスーパーチューブス以来となった。3~5フィートの波のコンデションで行われたこのポルトガルでの勝利はメディナにとって8度目のCT優勝となったが、フランスでの勝利からわずか10日後という快挙でもある。「今は本当にうれしいよ。ヨーロッパではとにかく一勝することが目標だったからね。2勝できたなんて信じられない」とメディナは語った。「今は疲れたというのが正直な気持ち。ジュリアンは手強いから何度も悔しい思いをしてきた。だから彼に一つお返ししてやったという感じだね。残り5分で彼が良いスコアを叩き出したときは「またかよ」って感じだった。それで残りの数分に全力で集中したんだ。結果的に勝てて本当にうれしい」

ヨーロッパレッグで戦う前、メディナのランキングは8位だったが、ハセゴーとペニシェでの2連勝によって2位へとジャンプアップ。それにより世界チャンピオンの行方は12月のハワイに持ち越しとなった。もし現在ランキングトップのジョンジョン・フローレンスがパイプラインの試合でファイナルに進出できず、そしてメディナが勝てば、優勝と同時に世界タイトルをも手にすることができる。

「これまで世界タイトルは意識していなかったけれど。今は違う」とメディナは言う。「彼(フローレンス)は現時点でもポイントが上で有利だけれど、何が起こるかわからないからね。今はパイプでサーフしたいという気持ちが高まっているんだ。過去にもいい結果が残せているし不可能なことはないんじゃあないかな」

ポルトガルのファイナルでメディナは試合の前半から積極的に波に乗りウェイルソンにプレッシャーを与えていった。その合計が14本にも及んだことを考えればこのブラジリアンの凄さが理解できる。メディナよりも波を吟味して戦っていたウィルソンはヒート時間が残り5分のところでバックハンドバレルを決めて順位を逆転。しかしそれでもメディナは諦めずに戦いを続け、二つのもの高得点を上げることに成功しポルトガルで有終の美を飾った。

おめでとうガブリエル・メディナ、2017年リップカール・プロ・ポルトガル優勝!

<翻訳:李リョウ>